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どんな餌を与えたらいいのでしょうか。一昔も二昔も前は、人の食べ残しを与えていたりしたものですが、今は「これ、本当に犬用? 人間でも食べられる」と思えるほど、高級な餌が缶詰などで市販されています。秋田犬オーナーによって、考え方に多少の開きがあるでしょうが、当地の大ベテランのアドバイスを紹介しましょう。「茶碗にこんもりとドッグフードを入れ、食べやすくするためにぬるま湯をかけ、少しふやかしてあげます。ドッグフードの粒が、潰れてしまわない程度にです。その上に、猫用のマグロとカツオのミックス缶の半分をのせてやります。脂肪分、成分など総合的にみて、犬用よりも猫用の方がお奨め。これで栄養面では申し分ありません」。 この量はもっぱら子犬の時までの目安で、成長とともに必要量は増していきます。そこで、成長に見合うキーワードは「その犬の頭骨大の量」です。つまり、1回の餌の量はその秋田犬の頭骨の大きさにほぼ匹敵する量が、最も良いということです。頭の骨をどんぶり状に見立てるとイメージは、わきやすいでしょう。 秋田犬にはどんなドッグフードがいいのでしょうかという質問を、当クラブから子犬を迎えられた皆さんからよく受けます。皮膚病やアレルギー症状など、どうも健康がかんばしくないと感じたら、与えているドッグフードに脂肪分が多く含まれていないかどうか、動物性の肉がどの程度含まれているか、をチェックしてください。 市販されているドッグフードの多くは"洋犬バージョン"ですから、脂肪分が多いものが目立ちます。また、日本犬用をうたっているドッグフードも「混り物が多い場合があり、秋田犬には薦めたくない」というのが当地のベテランオーナーの意見です。さらに、価格が非常に安いドッグフードも多数出回っていますが、「これも混入物によって、逆に体調を崩す」と、当クラブと提携しているベテランオーナーの皆さんは話し、使用していません。 ところで、当地の大ベテランが最近痛切に感じているのが、不妊傾向が出てきているということです。「ある特定のドッグフードのみを与えていると、その傾向が出やすいよう。くず米でも良いので、精白してドッグフードに混ぜて与えたり、同様に食パンを混ぜて与えたりすることで改善を期待できる場合がある」との見解です。 1日に何度餌を与えるかですが、生後70日ぐらいまでは3回。それ以降は、朝夕2回に切り替えてください。犬のハウツー本によっては「1日1回」と記載しているものもありますが、こと秋田犬に関してはお奨めできません。 便の観察も重要です。下痢便は、1回あたりの餌の量が多い場合などにみられます。また、与えるドッグフードが適切でない場合も下痢をしたりしますし、ドッグフードによっては「何食ってたんだ?!」と鼻をつまみたくなるほど、強烈に臭い便をすることもあります。 餌を与える際に、絶対にやめていただきたいのは塩分の摂りすぎです。こんな事例がありました。ベテランオーナーから秋田犬の管理を任されていた人が、親戚からたくさん味噌をもらったため、「与えれば犬の健康にも良かろう」と、餌に混ぜながら毎日味噌を与えていたそうです。どうも体調が思わしくないのを不審に思ったオーナーは、管理受託者に問いただしてみたところ、日々味噌を与えていることによって肝臓、さらには腎臓の障害を起こしたことが判明。塩分は人間の約5分の1でいいのに、必要以上に摂取したため、内臓を傷めたのでした。 肝臓障害を起こした場合は、口を開けてみて歯茎とつながっている唇の内側を見ることによって判別できます。肝臓が健康な犬は、その部分がすべてピンク色をしていますが、肝臓障害の場合は唇の内側が黒色がかっています。塩分過多で内臓を患うと、治すのに苦労しますし、メスの場合は交配しても受胎はむずかしいようです。 なお、秋田犬は大型犬ですから、食餌代も馬鹿にならないのでは思っている方が多いですが、1頭につき月5,000円程度との声が少なくないようです。ただこれも、毎日高級な餌を与えている方はそれなりの出費なわけですから、5,000円程度というのはあくまで参考値です。 |